「すだちくん」の営利使用承認を取得した話

こんにちは!フクイユウです。

先日、とあるマスコットキャラクターの
商用利用承認(つまりグッズ販売の許可)を取得したので
その詳細について書きたいと思います。



今回わたしがどうしてもグッズを作りたかったキャラクターは、
「すだちくん」です。

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徳島県マスコットキャラクター「すだちくん」

すだちくんは1993年生まれの徳島県マスコットキャラクター。

ゆるキャラという言葉が出てくる随分と前から
徳島で慣れ親しまれてきたキャラクターです。


これはマジな話なのですが、
徳島県民ですだちくんを知らない人は、存在しません。

本当です。

リアルガチです。


ただ、わたしが関東に住んでいた頃の感覚で言うと、
徳島では認知度100%(わたし調べ)のすだちくんが、
関東では、ほぼゼロでした。



徳島出身じゃない友人たちとのグループラインで
これまで幾度となくすだちくんのスタンプを送り付けましたが、
「これ誰だよww」という反応すらなく、
知らなすぎて最早スルーがデフォルトです。




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幼き日のわたしの左奥に、すだちくん(約25年前)


10年以上を徳島で過ごし、
すだちくんに育てられたと言うとさすがに過言なわたしにとっては
こんなにかわいいのに何故全国的に人気が出ないのか本当の本当に摩訶不思議です。

もっとみんなにすだちくんを知ってほしいなー。

だってこんなに無垢で愛らしい笑顔のキャラ他にいます???

見るたびにこちらまで笑顔になります。




そんな大好きなすだちくんの「スマホケース」が欲しいなと。

そう思いまして、ネットで調べたのですが
理想のすだちくんスマホケースには出会えず。


ならば、自分で作ってしまおうと思ったわけです。



で、デザインしたのがこちら。

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名付けて「とってもかわいいすだちくんスマホケース」

デザインしたと言うのもおこがましいデザイン。



そして完成した実物がこちら。

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イメージ通りの仕上がり(違いようがない)

そう!これこれ!
こういうスーパーシンプルなやつを求めていたのです!

時代はシンプルイズベスト。
完全にわたし好みです。


すだちくんのサイズ的には控えめだけどシンプルなので存在感があり、
クリアケースなので気分で中に好きなステッカーなどを入れても良し。


ああ、可愛すぎるなぁ。(心の声)



そして、気づいたのです。



これって、他にも欲しい人がいるのでは???

すだちくんファンが心の底から求めていた商品では???


これを機に(?)すだちくんの魅力が全国に広まれば、
徳島のイメージアップにも繋がり、

上手くいけば億万長者になれるのでは???
(この辺から欲が表れはじめる)



ということで、
この「とってもかわいいすだちくんスマホケース」の販売を決めました。



ちなみに、すだちくんのイラストデータは徳島県庁のホームページで無料配布されており、
誰でもダウンロード可能です。なんと太っ腹…


営利利用も無償なのですが、
この場合、勝手に使用することは認められておらず
県庁の許可を得ることが必要です。



前置きがとても長くなったけれど、
この記事の主旨は、この承認を得るための過程なのだった。



まず、県庁のホームページを確認。

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かずら橋とすだちくんがお出迎え


スクロールすると、
すだちくんのオフィシャルサイトがありました。

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すだちくんの使用承認についてのページを発見。

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なんだこのページ天国かな?

ついに本題

2. 有償使用の規定を改正
「すだちくん」を商品として使用する場合の利用承諾料(使用料)は、無償とします。
※商品とは、営利を目的とする販売商品(キャラクターグッズ、商品パッケージ等)。
徳島県マスコット「すだちくん」を使用していただく場合は、県へ使用承認申請書の提出が必要です。


うんうん。
何年か前までは有償やったんよね。


この辺りの内容をザックリまとめると、
承認申請に必要な書類は、以下の通り。

1. 使用承認申請書
2. 添付書類
(1)企画書(レイアウト,スケッチ,原稿等)
(2)申請者の略歴,現況等を示すもの
(3)県が推進・提唱する事業・運動の一環であることがわかる資料,または県知事部局等に属する部課長の推薦書
(4)その他参考となるもの

わたしの「とってもかわいいすだちくんスマホケース」の場合、
県には1ミリも推進・提唱されておらず、ただただ自己満足で作ったものなので
(3)と(4)については、資料なし。


大丈夫かな、、


「とりあえず分かるところまでやって、送ってみよう!
足りないと言われたら再提出するし、許可おりなかったら仕方ない!」

行動優先マインド
1日で上から3つめまでの資料を作り、担当部署にメールで送付しました。

こういう申請書とかって郵送するものなのかなとも一瞬思ったけれど、
訂正の度に郵送してたら何日かかるかわからないし、紙もったいない(笑)


時代はオンライン。
スピード感出していかないとね!




資料作成のポイントとしては、

・使用承認申請書は見本があるのでほぼその通りに書いた
・押印する箇所は、web上で作れる電子印で対応(本当に無意味よね。)
・企画書は、商品のイメージ画像
・略歴書は画像検索したものを真似て作った

という感じです。

ちなみに略歴に関して、
わたしは4年前に会社を辞めてから、世間でいう「フラフラしてる」状態なので
(わたし的には色々チャレンジしてはいる!笑)
経歴もクソもないのですが、正直にかつ少しでも良い感じ風に書きました。




そんなこんなで、土曜に送ったのに火曜日にもう担当者から返信が来て、

なんと、承認のご連絡でした。



一発OK!

わーい!!!!




これで何の後ろめたさもなく、胸を張って
「とってもかわいいすだちくんスマホケース」を販売できるよ!

まあ販売すると言っても
わたしに入るお金はせいぜい数百円だけども。
インフルエンサーが紹介してくれないかな〜)



この一連の流れを経験して思ったのは、
多分、ひとつの商品だけで申請することって少ないんじゃないかな、ということです。

申請は簡単ではあるけれど、手間であることも事実。

今回のわたしのようにスマホケースのみで申請するのではなく、
Tシャツやポーチなど(?)何個か商品を作って一気に申請するのが効率的だなーと思いました!

というか企業とかは当たり前にそうしてそう!


承認は、よっぽど意に反した使い方をしていなければ
普通にもらえそう。



以上がわたしの体験談および考察です。

何か質問があれば、遠慮なくコメント等してください!


また、よかったらわたしのデザインした
「とってもかわいいすだちくんスマホケース」
を買って、
世界にすだちくんの可愛さを布教していきましょう。

https://yufukui.shopselect.net/



それでは!
最後までお読みいただきありがとうございました!