[スリランカ]ヌワラエリヤのティーファクトリー3か所はしご旅
当初は有名な「Blue Field」と「DAMRO」の2つだけ行く予定だったのだけど、同じ宿に泊まっていたオランダ人カップルがトゥクトゥクドライバーに「Tea Bush」を勧められたらしく、なんでもそこは無料で全種類のティーをテイスティングできたのだって。
せっかく知ったのでそのTea Bushにも行ってみました。
それぞれのファクトリー紹介と、ラスト帰り道に謎の優しきおじさんに出会ったので
紅茶興味なくて旅が気になる人はそこだけ見てってください。
わたしは時間はあるので基本的に公共交通機関を使って移動しますが、
お金より時間と体力を大切にするならトゥクトゥクチャーターすると便利です。
ヌワラエリヤのバスターミナルからキャンディまたはプセラワ(Pussellawa)行きのバスに乗ります。
この辺のローカルバスは、好きな場所で乗って好きな場所で降りられるので、目的地に近くなったら全力降りたいアピールをして降ろしてもらいます。
スリランカに来たら逃れることはできない、爆音ミュージックバスにももう慣れてお手のもの。ウトウトしてたら目的地を通り過ぎたので、急いで降りて歩いて戻りました。
Tea Bush(Oak Ray Tea Factory & Museum)
シュールな3D顔ハメパネル
ティーファクトリーと言いながらファクトリーはなく、なぜか古い電話のコレクションや紅茶の歴史を説明したパネルがあり、何かしらを購入するならテイスティングは無料と案内されました。買わないなら1000ルピーだって。
ちょっと話は違うけど、とはいっても日本円で500円くらいなので迷わずティーテイスティングを持ってきてもらいました。
グリーンティー、ホワイトティー、ゴールデンティー、ブラックティーで、
ブラックティーはその茶葉の細かさによってランク分けされており7種類。
全部で10種類が普通サイズのティーカップで登場。そこは小さくていいのよ。
グリーンティー、ホワイトティー、ゴールデンティーは繊細な味と香り。
ブラックティーはよく飲む紅茶って感じで、細かさによって濃さが全然違いました。
特に美味しいのかどうかよくわからんかったけど、買わなくて1000ルピー払うならと
1200ルピーだったオレンジペコ(上から2番目に大きい茶葉)を購入。
実家へのお土産にでもしよう。
次にブルーフィールドへ。なるべく爆音バスに乗りたくなくて、歩いていこうと思ったら歩道のないトンネルがあって危険そうだったので、仕方なく通りすがったバスに乗り込みました。近いから30ルピー(約15円)で済んだ。安。
Blue Field Tea Factory
こちらは学校の隣にあるのかな?と思ったらこの学校みたいな建物がファクトリーだった!
歩いてたらBlue Fieldの名が入ったポロシャツの男性が声をかけてくれました。
工場見学は自由で、ガイドが必要だったら500ルピーで、ティーが1杯ついてくるとのこと。もちろんガイドをお願いしました。
職業柄紅茶ができる工程は知ってたけど、すっごく丁寧に説明してくれて、ゆっくりハキハキした英語で聞き取りやすくて、いろいろ質問してもちゃんと答えてくれて、写真を撮る時間もくれて楽しかった!
見学が終わったらカフェエリアに移動し、1杯はBOP(いわゆるイングリッシュブレックファスト)を無料でいただいて、追加でミルクティーとココナッツのミニケーキもお願いした。ミルクティーにはDUST(一番細かい茶葉)が使用されていて、美味しかった!
何杯飲むねんって感じ。このあたりでちょっと気持ち悪くなってくる。
最後のDAMROは、ここまで来たら…!と意地で行きました。
DAMRO Labookellie Tea Lounge
ラブケリーというキュートな名前はこの辺りの地名だそう。
行ったらすぐわかるけど、もうこの一帯の茶園は全部このDAMROという会社が運営していてめちゃくちゃ広大です。社員は約1000人いて、そのうち約700人(だったかな?)はファームで働いてるんだって。(以前はMackwoodsという会社だったはずだけど変わったみたい。)
工場見学はガイド含め無料。他の女性二人組と一緒でした。
温度などの数値に多少の違いはあるけどほぼ同じ製造工程を見学して、同じくカフェエリアでBOPを無料でいただき、ミルクティーを追加注文しました。こっちのミルクティーはBOPFといってDUSTの次に細かい茶葉を使用しているそう!
もう飲み過ぎとちょっとバス酔いもあるのかな、気分悪すぎてぐったりって感じでした。
ティーファクトリー巡りは1日最大2か所をおすすめします。
帰りはバスに乗る気分になれず、歩いて帰れる距離ではないのだけど、目が回る感じがしたので一旦スッキリするまで歩こう〜と思って無限に続く茶畑見ながらヌワラエリヤ方面に向かいました。
そしたらこっちに向かってくる小さい車が横で停まって、現地男性が話しかけてきました。
日本人、ヌワラエリヤに向かってるよ〜と適当に返事したら、「乗せてってあげるよ!」とのこと。
「バス乗れるから大丈夫!」と何度も断ったけど、
ちょうどそっち行くから!お金もいらないから〜!と朗らかに言ってきて、
いや、いまヌワラエリヤ方面から来たやん!怪し!と思ったけど、そこまでの身の危険を感じなかったので試しに乗ってみました。マネしないでね。
先にUターンしてもらって、一応窓は閉められないように腕を置いて、
ふつうに体調悪かったからぐったり世間話しながらヌワラエリヤ方向へ向かいます。
山道なので1本道で、変な方向に行きようもないんだよね。
彼はメンディーと名乗り、元クリケット選手らしく、今までいろんな国に行って、東京にも来たことがあるらしい。
めちゃ分厚くなったボロボロのパスポートを見せてくれた。
日本のパスポートと違って多分スリランカ人はどこ行くにもVISAが必要なのか、たくさん貼ってあった。
「なんか食べたいものある?」「好きな飲み物は?」と聞いてきて、これはどっか店に連れてかれるのかな?と警戒しつつ、そもそも食欲なかったので「ミルクティーが好き。でも今日いっぱい飲んだからもういいや」「おなかもへってない…」と返すと、そっか〜的な残念そうな感じはありつつも特に無理に連れてこうという気配はなかった。
そのまま30分くらい話してたら、けっこうメンディーも良いやつそうな気がしてきた。だんだん体調も戻ってきて、この日朝ごはんとココナッツケーキしかまだ食べてなかったから急にすんごいおなかへってきて。
で結局わたしのホテル付近のピザハットに連れてってもらった。ピザハットなら地元民も観光客も多いし、大手チェーンなので怖い目にあう心配もなさそう。
念の為、飲み物は何物も混入されづらいスプライトのミニボトルにしておいた。そこまで疑うわけじゃないけど、警戒は怠らない…
スリランカのピザは生地がふわふわだった!
最終的にはメンディーは完全好意でヌワラエリヤまで送ってくれてて、その上ピザハットをご馳走してくれた。払うよって言ったけど聞き入れられず。何ならブラックカード(ただクレカが黒なだけ?)渡されて払っといて〜ってトイレ行った。
そしてもうホテルも近かったので、「歩いて帰るわ!」「そっか!グッバイ!」みたいな感じで解散した。
ただの良いおじさんだったー!
よかったよかった。
隙あらばカモろうとしてくる人もいれば、こういう謎の良い人もいるんだよね。これだから人との関わりはやめられない。
わたしは身に危険さえなければ多少のトラブルはいとわないので、「最悪、車から飛び降りよ!」の精神で乗ってて実際良い人ばかりでは絶対ないので、普通の旅行者は知らない人の車には乗らないほうが断然吉です。リスクのほうがでかい。
ティーファクトリー3軒はしごもやめた方がいいです。Blue FieldとDAMROはどっちかで良いよ。
あゝスリランカ、濃いな〜。