【タイ観光】カオヤイ国立公園での悲劇と喜劇


こんにちは。フクイユウです。
少し前のことですが、バンコク滞在時に訪れた世界遺産のカオヤイ国立公園でのキャンプが非日常すぎて面白かったので共有します。



カオヤイ国立公園はバンコクからは少し離れてますが(鉄道で4,5時間)、寺院巡りに飽きて他のところに行きたい人自然を感じたい人にはオススメです。

私たちは一泊二日でキャンプをしたのですが、これがなかなか壮絶でした。

カオヤイ国立公園へのアクセス

私達はバンコクから、カオヤイ国立公園の最寄駅であるPak Chong(パクチョン)駅まで鉄道で行き、駅から公園のエントランスまでは「ソンテウ」という乗り合いバス(フィリピンでいうジプニーみたいな感じ)に乗って行きました。

6:40am Hua Lamphong(ホアランポーン)駅

11:00am Pak Chong(パクチョン)駅


私達は念のため前日にチケットを買っておきました。
エアコン無しの指定席で86バーツ(約260円)

帰りはその場でチケットを買ったので指定席ではなく、エアコン無しで36バーツ(約110円)でした。

Pak Chong駅からはソンテウで40バーツ(約120円)で40分程かけてとりあえず国立公園の入口まで行きました。

ソンテウの乗り場は、Pak Chong駅から真っ直ぐ歩いて大きい道に出たら左に曲がり、2つ目のセブンイレブンの前辺りです。


カオヤイ国立公園に着いてからが本番

1:00pm頃に到着し入口で400バーツ(約1200円なので少し高め)の入場料を払うまでは良いのですが、そこからキャンプ場までの距離がなんと、20〜30km


いや遠すぎいぃぃー!!!

徒歩ではまず無理ぃぃぃい!!



ということで、人生初ヒッチハイク


こんなに広い公園なので訪れる人は大体皆、車です。
ものの10分くらいでヒッチハイク成功!
有難い。思ってたより早かった。

乗せてくれたのは優しくて落ち着いた雰囲気のお兄さんでした。
キャンプ場まで乗せてもらった後、お礼にお金を払おうとするも受け取って貰えませんでした…最後までかっけえ…


車から見えたこの湖は、レオナルドディカプリオ主演の映画の撮影場所にもなったそうです。

もうちょいしっかり見たかったな…。



カオヤイ国立公園にはキャンプ場が2つあって、私達が泊まったのは入口から近い方のLam Ta Khong(ランタコン)キャンプ場。

お兄さんのおかげで2:00pmにはキャンプ場に到着することができました。

Lam Ta Khong キャンプ場

ここでは受付で1人30バーツを支払って、キャンプをすることができます。

◎レンタル料金◎
3-4人用テント 225バーツ(約675円)
寝袋 50バーツ(約150円)

この最低限必要な2つを私達はレンタルしましたが、他にもマットやブランケット、枕、BBQセットなども借りられるようでした。


このキャンプ場の受付は、確か4:30pmでcloseだったような気がするので注意です。


野生の動物たちがいっぱい!

私的にはこれが一番の国立公園の良さだと思います。
ここにいる動物たちはみんな野生!
特にサルと鹿がめっちゃいます。


鹿はデカすぎ。奈良公園の鹿とは訳がちがいます。
夜中とかテントに食料を漁りに来るので自分の食料は自分で死守しましょう。


サルはめっちゃ可愛い。赤ちゃんとかもう可愛すぎて永遠に見てられます。
鹿と違って近付くと逃げられますがね!
↓こんな感じで普通にいます。




そして、こいつは1回しか出会えなかったので結構レアだと思う。

いやデカすぎ〜〜〜。

(おそらく)オオトカゲ。
のしのしと道を横切って池(私達は沼と呼んでいた)に入って行きました。


あと私達は出会えなかったのですが、野生のゾウもどこかにはいるみたいです。

野生のゾウとか見てみたいけど怖いな…
せっかく立てたテントとかも全部潰されそう。


とにかく自然を感じられる公園であることは間違いないです。


カオヤイ国立公園内を散策

なんとかテントを立て終わって、さあ公園を散策しようか、というところですがここはさすがの国立公園。広大すぎる。公園というより、もはや山。

山なのでどこへ行くとかも特になく、あえて言うなら滝が幾つかあるみたいでしたのでそこへ行ってみることになりました。

もう1つのキャンプ場の近くに泳げる滝があるとの情報を得て、日が暮れる前にと急いで向かいました。

もちろんヒッチハイク
確か5分以内につかまりました。
タイ人優しいな…

到着!

ちゃんとwaterfallって書いてある!

滝までは人しか通れない山道を1kmくらい登ったり下ったりしながら行きました。

途中、足が滑って近くの木に腕をついてしまい、たまたまその木にめっちゃトゲがあって腕にトゲ20本くらい刺さって最&悪でした…

トゲを抜く作業でまあまあな時間を取ってしまったことをこの場を借りてお詫びいたします…

しかもこのトゲに僅かに毒があったのか、翌朝膿んでました。
誰も心配してくれなかったけど、腫れも2日くらいひかなかったので少し不安でしたよ!


とにかく無事に?滝には到着しました。

絶対泳げなーーーい

激流!!泳いだら死んじゃう!


もう二度と足を滑らせるものかと細心の注意を払って良い感じの岩まで行きました。

水に脚をつけると冷たくて気持ち良かった。
ここでも自然を感じました。

そして夜中に起こった悲劇

こんな感じで自然を楽しんだ後は、キャンプ場に戻って(もちろんヒッチハイク)屋外レストランで夜ごはん。

(このレストランは6:00pmにcloseなので注意です。)


山の中はこの時間になると気温がかなり下がってきます。
シャワーはあるのですが、水しか出なくてめちゃくちゃ冷たくて、寒くてとても頭から被ることはできませんでした…


そして7:00pmくらいには辺りは真っ暗です。
日没と共に就寝して朝日と共に目覚める生活に多少憧れはあったものの、さすがにこの時間に寝るのはつまらないので、お菓子を食べながらしりとり(好きなモノ縛り)などをして遊んでました。

こういう時にUNOとかトランプとかあったら最高です。


そしていつのまにか寝ていたのですが、夜中9時とか10時くらいかな?雨が降ってきました。

山の天気は変わりやすいっていうし、そのうち止むかな〜と思いきや、だんだんと激しさを増していく…

そして12:00am、浸水。

何となく目覚めて相変わらずの土砂降りの音に嫌な予感がして寝袋をめくってみたら、濡れている…!

すぐに全員起こしてとりあえず荷物を一箇所にまとめました。


その間にも浸水はひどくなっていき、寝袋ももうびしょびしょで使い物になりません。


こんな山の中で、唯一雨風を凌げる頼みの綱のテントの中にどんどん水が溜まっていって、めっちゃ怖かったです。
怖かったけど、怖がっていても何も変わらないので出来る限りの雨対策をして、思い切ってテントを出ました。

テントと寝袋は見捨てて、自分達の荷物を全部持って、夜ごはんを食べた屋外レストランへ向かいました。

ここならとりあえず屋根はある。

レストランへ向かう途中、周りを見ると他のキャンプをしていた人達は自分達の車の中に避難していました。そりゃそうですよね。


レストランに到着し、とりあえず電気をつけてみたら

鹿も避難してました。(笑)
分かりづらいけど屋根の下にめっちゃいた。

もうテントに戻ることはできないので、仕方なくここで野宿。
めっっっちゃ寒かったです。

タイで、ウルトラライトダウンを着込んでもなお凍えながら眠ることがあるとは思いませんでした…


本当に寒くて正直あまり眠れなくて、
朝方(たぶん4時くらい)に誰かが来た気配で目が覚めました。

いつの間にか雨はやんでいました。

薄目をあけると、
現地人らしき男性がこちらに向かって歩いてきています。

こっちには私達しかいないのにどんどん近付いてきて、遂に私のすぐ隣くらいまで来ました。


めちゃめちゃ怖かったけど勇気を出してしっかり目を開けたら、その人はキャンプ場の施設の人で、レストランに避難していた私達を見つけて毛布を持ってきてくれたのでした。

有り難い…
明るくなるにつれてレストランで働く人達も続々やってきたけれどギリギリまで私達を寝かしてくれて、そのおかげで何とか眠れて、翌朝はお世話になったレストランで朝食を食べ、朝のうちにヒッチハイクで帰りました。


本当に色んな人にお世話になった2日間だったなぁ。

つかったお金

バンコクからの交通費、食費など全て込みで1023バーツ(3069円)でした。

もしお金に余裕があるなら

  • 交通手段

車をレンタルするか、Pak Chong駅前でタクシーをチャーターすると、広大な国立公園内を自由に散策できるのでお勧めです。

タクシーの1日チャーターは1500バーツ(4500円)でしたがもう少し値切れるかも。

  • 宿泊

公園内には宿泊施設もあり、エントランスから14kmのところにある建物(ビジターセンター?)で予約ができるので、そこだと今回のキャンプで私達が被害にあった浸水の心配をしなくて良いかもしれません。

必ず持っていくべきモノ

  • 防寒具

これ、絶対持っていった方が良いです。私も本当に必要なのか半信半疑で一応持っていっただけだったのですが、夜中から朝方にかけてめっちゃ冷え込みました。
ユニクロのウルトラライトダウンを着てもまだ寒かったです。

  • ライト

キャンプをする人はあったほうが良いです。当たり前ですが山の中に電源はないので、スマホのライトに電池をつかってしまうのはあまり得策とは言えません。

さいごに

初めて国立公園を訪れて、自然の偉大さとタイ人の温かさを身を以て体感した2日間でした。

こんな大自然を楽しむことは日本ではなかなかできないので、私は結果的に楽しかったです。


ちなみに、宿への帰り道に聞いた弟の感想は
「総合的に普通。まあ、良かった」でした。


壁があることの有り難みを実感した旅でした!

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最後までお読みいただきありがとうございました!!

カオヤイ国立公園、次行くとしたらレンタカーで行きます!