【NZ観光】クライストチャーチ復興への祈り、思いがけずフォトジェニックと出会う。
こんばんは、フクイユウです。
現在、ニュージーランドの南島エリアです。
日本でいう、本州です。
南島は、レンタカーでぐるりと廻ることにしました。
理由は、テカポでの宿が1泊しか取れなかったためです。
車中泊で凌ぎます(笑)
NZ南島1都市目、クライストチャーチ
ロトルアin北島の次は、ニュージーランドで2番目に人口が多い都市、クライストチャーチへやってきました。
昨日到着したのですが、ホストマザーがよく喋る優しいおばさんで、楽しいです。
今日はシティへ出向き、観光してきました。
クライストチャーチ大聖堂
東日本大震災と同じ年に大地震に遭ったクライストチャーチ。
わたしは今までこの地震についてどこまで知っていたのだろう。
ほとんど知らなかったし、知ろうとしたこともなかった。
街の中心にあったクライストチャーチ大聖堂は、この地震によって修復不可能なまでに倒壊してしまった。
とても立派な教会で、再建するとなると莫大な費用が必要になるそう。
今は、再建されることも取り壊されることもなく、手付かずの状態だった。
教会の前では、公開チェスをするおじさんの姿も。
横から見ているおじさんも真剣な表情。
わたしはこれを見て、ハリーポッターみたいやな、と言った。
クライストチャーチ大聖堂がまだ再建困難なため、臨時で建てられたのがコチラ。
カードボード大聖堂(Transitional Cathedral)
とても素敵な教会。
なんとこの教会を手掛けたのは、日本人デザイナーだそう。
そしてもっと驚きなのが、この教会が紙でできているということ。
防水や難燃の、特殊な加工がされた紙。
よく見ると、三角屋根の部分はラップの芯みたいなものでできていた。
それにしても美しい。
紙にすることで建設費用を抑えつつも、全然みすぼらしくないこんなに美しい教会を造るなんて、天才かな???
震災でたくさんの人を失って、祈る場所さえも失くしてしまった現地の人々の心はきっと、少しでも救われたんじゃないかな。
そう思うと、デザインしたのがわたしと同じ日本人ということで、少し誇らしく感じた。
建物内の写真を撮るときに、念のため写真を撮ってもいいかお姉さんに聞いてみたところ、快くOKしてもらえた上に「奥へ行ってこっちを向いて撮ったほうがキレイ」だと教えてくれた。
言われたとおり、奥から入口を見た景色がコチラ。
キレイすぎぃぃい!
ステンドグラスから差す光がカラフルで、教会全体を明るくしている。
危うく入口だけで満足して帰るところだった。
聞いてみてよかった。
今日は被災地を自分の目で見るだけだと思っていたので、こんなに綺麗でフォトジェニックな光景が見れるとは思ってなかった。
お姉さん、ありがとう…
そしてこの教会のすぐ近くにあるのがコチラ。
Re:START
コチラはコンテナのお店が並ぶショッピングモール。
地震でお店が倒壊してしまったため簡易的にコンテナを並べて営業再開したのが、今も続いているようだ。
カラフルでかわいい。
カフェやアイスクリーム屋さんなど飲食店もあり、たくさんのお客さんで賑わっていた。
街の復興状況
東日本大震災と同年(2011年)の2月に起きたカンタベリー地震。
そこから約6年が経とうとしているが、まだまだ復興途中といった感じだった。
福島を訪れたことがないのでよく分からないけれど、クライストチャーチのほうが復興は遅れているように思う。
取り壊されることなくそのまま残されている建物も多いし、街中が工事中だらけだった。
クライストチャーチを観光してみて、自分が如何に何も知らずにやって来たかがよく分かった。
外国の人は日本で起きた地震のことを今も覚えていてくれている。
それなのにわたしは、海外で起こった地震について何にも知らなかった。
そのことに気づいて、自分でもショックを受けた。
当時の地震によって亡くなった人の中には、日本人が28人いたと知り、自分には関係のない話とは到底思えなかった。
今ここで地震が起きて自分が被災する可能性もある。
逆に日本で地震が起きて自分は助かる可能性もあるけれど。
人間、本当にいつ死ぬか分からないから、今やりたいことをやっているわたしの決断は間違ってなかったと思う。
旅って、本当に色んなことに気付かされる。
今日は大切なことを知れた、良い日だった。
この街が早く完全復活することを祈り、少しばかり募金をしたのですが、コインを入れる口が狭くてボロボロと落としてしまい、しかもその一部始終を動画に録られていました…
良いことしたのにカッコわるくて切ない……
これから、クライストチャーチを出発してテカポを目指します!今夜は車中泊。
それでは!!