【コロンビア・レティシア10日目】4度目の正直。やっと悔いなくこの町を離れられる。
2017年4月8日土曜日、3日前のはなし。
昨夜、革新的アイデアが思い浮かんだわたしは、この町を月曜日に出ることに決めた。
金曜日の昨日がヨガへ行く最後のチャンスだったのに、逃してしまったな。
朝起きて、パンを買いに、外へ出た。
いつものパン屋さんをスルーして、この前、日系ブラジル人に連れていってもらった高級な方のパン屋さんへ行く。
CAFE SESAN
安定のクオリティ。
おそらくここがレティシア一美味しいパン屋さんだ。
値段はコーヒーと合わせて9000ペソ(約350円)くらいだったと思う。いつものパン屋の2倍だ。
お店の人が、わたしのことを覚えていてくれたのが、嬉しかった。
パン屋さんからの帰り道、たまたまジョンと会った。
ベジタリアンレストランのシェフ兼ヨガの講師を務める、1つ歳下のロールキャベツ系男子。
一応確認してみたら、なんと土曜日の今日もヨガ教室をやるとのこと。
少し頭にエディソンがよぎったけど、ヨガも行きたかったし、好きな人(?)のために自分のやりたいことを犠牲にしても何も良いことはないということを、わたしはこれまでの24年間で痛いほど学んできた。
今夜、絶対行く!
ジョンに伝えた。
そしてこの日ジョンに偶然会ったことが後々、またわたしの世界を広げることになった。
夕方。
港へ行き、夕陽を拝んで、いつものレストランへ行く。もうわたしの日課と化している。
レストランのお母さんに、月曜日に発つことを伝えたら、サービスでおかずを増やしてくれた。嬉しい!
いつもここで食べていると、わたしのテーブルにお母さんやここの8歳の男の子が来て、色々話しかけてくれる。
言葉はほぼ通じないけど、なんか楽しい時間。
わたしたちは、ヨガの始まるギリギリの時間まで話していた。
最後のお別れをして、ヨガへ向かう。
この日は、あと2人来る予定がまだ来ておらず、30分くらい雑談して待ってたけど結局来ず、またマンツーマンでレッスンを受けることができた。
にしても、連絡なしにキャンセルするのは南米人の文化なのか…
ヨガが終わったあとジョンが、明日は休みだしちょっとブラブラしよう!と誘ってくれた。
Acai Amazonas
ここは量り売りのアイスクリーム屋さんで、好きなアイスやトッピングを好きなだけ盛れる。
アサイーのアイスだけは専用の機械から出てくる。
このあとは公園をブラブラ。
明日友達と〇〇へ行くけど来る?と誘われた。
(〇〇の部分はあえて今は言わないとかでは全くなく、単純に聞き取れなかった。)
なんかよく分からないけど、朝8時集合で、綺麗な景色が見られるとのことだったので、行ってみることにした。
このときでなんだかんだ夜10時ぐらい。
エディソン土日の夜フリー説を信じて、移動を月曜に決めたわたしは、内心メッセージを確認したくて仕方がなかった。
ジョンはすごく甘え上手で、気が付けばわたしの膝で寝てたし、南米人にとっては挨拶がわりのハグも、いつも異様に長かった。
うーん、見習いたい。
もしこれがエディソンなら、トキメキすぎてキュン死んだのちにレティシアでの永住を決め込んでたかもしれないので、ジョンで良かった。
ホテルの前まで送ってもらって、それでも「まだ早いよ」と帰りたがらないジョンを半ば強引に帰す。
相変わらずハグは長いけど、それは嫌いじゃない。
唇のキスだけは、華麗にかわせたと思う。
南米人はまあまあ軽い気持ちでキスを仕掛けて来るので、自分の意思を強く持つことが大切。
ジョンにはちょっと悪いけど、一刻も早くメッセージを確認したかった。
ホテルに戻ると、やっぱりエディソンから連絡が来ていた。
スペイン語で来てたのでひとつひとつ訳していく。
どうやら、今どこかのBarに友達といるらしい。
酔っ払ったらスペイン語になるのかもしれない。
わたしも来るか訊かれたけど、場所がわからない、と答えた。
前回のことも、前々回のことも、前々前回のこともあるので、この程度ではもう期待しない。
すぐに返事が来た。
「迎えに行くから外で待ってて」
うーん…これは本当に来ると思っていいのか…???
ま、来るとしても1時間後くらいだろうな。
一旦、返事はせずにロビーから自分の部屋へ戻った。
確かに会いたいけど、期待して裏切られるのに疲れてしまってたわたしは、どうしたら良いのか分からず、一旦落ち着きたかった。
すると、
ゴンゴンゴンゴンゴン
"Yuーーーーー?"
誰かが部屋に来た…!
絶対エディソンやん!
いや、ここまで来ていいの!?(深夜0時)
ホテルの人、部屋番教えちゃうの!?
セキュリティ緩!!!
てか…
今回は来るんかい!!!
しかも急に来たくせして、めっちゃ急かしてくる。
外にトゥクトゥクを待たせているそう。
わたしも急いでリュックを持って部屋を出る。
あーーーーー、やっと会えた。
少しだけ自己中な、いつものエディソンだ。
ちょっと酔っ払ってるけど、相変わらずカッコいい。
Barはすぐ近くで、そこには彼の友人2人がいた。
エディソン激推しのClub Colombiaのビールを頼んで、乾杯。
ビールの写真を撮ろうとしたら、
動画録って!!とエディソンが言い出した。
日本の友達に見せてあげて!とのこと。
1人ずつカメラに向かってメッセージをくれたけど、スペイン語なのでまー何言ってるのかわからない。
ある程度英語を話せる彼らが、こういうときにスペイン語で言っちゃうところがまた愛しい。
多分、コロンビアに来てね!的なことだと思う。
そのまま、写真を撮るのは忘れてしまったけど、ひたすらにエディソンが可愛いだけの動画が、わたしのスマホに残った。
わたしの右側に座っていたベコは、煙草を吸うときにしれっと離れたところで吸ってくれて、全然エディソンより良い奴やん!!と感動した。
まあ後の2人が目の前で吸ってたのであんまり意味はなかったけど、彼だけは毎回席を立っていたことをわたしはちゃんと知っていた。
あと名前忘れちゃったけど、わたしの左側に座っていたスコットランド出身の彼は、英語もスペイン語もペラペラで、彼もまた世界一周中で、急に来たわたしにも沢山話しかけてくれた。
エディソンはわたしの向かいに座ってて一番遠いのに、スペイン語のわからないわたしにも分かるよう、拙い英語でちゃんと説明してくれた。
途中からBarのお兄さんも入ってきて、みんなめちゃくちゃ良い人で、人見知りのわたしも疎外感を感じることなく、想像してた4倍は楽しい時間を過ごせた。
なんか慌ただしかったけど、最後にまたエディソンと会えて良かった。
寂しさはあるけど、これできっと、悔いなくレティシアを去ることができる。
楽しくて幸せで、あまり寝ないままに翌朝、ジョンたちとの待ち合わせ場所に向かった。