【コロンビア・レティシア7日目】どうでもいいおじさんの話と、人生初のヨガ。
桜を見ない年なんて、初めてだ。
そもそもこんなに長く日本を離れること自体が初めてなので、他にも初めてのことは沢山あった。
海外でクリスマスを過ごすのも、年を越すのもそうだった。
でも、桜を見られないなんて。
日本にいたときは、年一度のお花見に全人生をかけて生きていた、わけでは全くなかったが、毎年当たり前に目にしていたものを見られないとなると、なんとも寂しいような、切ないような、そんな気持ちになった。
でも、それを嘆いても仕方がない。
今年は、インスタグラムを開いて、ひとりでお花見をすることにした。
だから日本の皆、桜が綺麗な場所では是非一度足を止めて、その美しさに浸って、沢山素敵な写真を撮って、いっぱいインスタにあげてね。
(LINEで直接自慢してきた人も既にいるけど、大歓迎。)
わたしにお花見をさせてください。
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2017年4月5日、おとといのはなし。
もうすっかりこの町に長居している。
来る前は、ブラジルのスタンプをGETしてボゴタへ飛ぶ、その経由地としか考えていなかった。
1,2泊のつもりが、もう今夜で7泊。
それほど、レティシアはわたしにとって、魅力的な町だった。
かといって特にやることがあるわけでもなく、言ってしまえばダラダラと過ごしている。
夜は10時半くらいに寝て、朝は5時や6時に目が覚め、7時頃に体を起こす。
まるでわたしじゃないみたいに、健康的な生活だ。
朝食を食べに、ホテルを出る。
先に少し買い物をしたあと、ホテルから2番目に近いパン屋さんへ。
いつものパンと、今日はカフェオレも頼んでみる。
お持ち帰り仕様にされてしまった。
なんだか少し申し訳ないけれど、席について食べる。
コーヒー 2000ペソ(約80円) パン 1000ペソ(約40円)
ふと、隣のテーブルに座っていたおじさんが話しかけてきた。
相変わらずレティシアの人(特におじさん)は、スペイン語がわからないわたしに、構わず喋り続けてくる。
わかるところだけ答えたり、適当に相槌を打ったりして、やり過ごす。
電話番号を訊かれて、日本しか使えないって言ってるのに「それでも良いから」と言うので、つい教えてしまったけど、よく考えたら電話番号って安易に教えるものではないよな。
せめてFBとかにしておけば良かった。次からは、電話は使えない!で押し通そう。
そのおじさんは、結婚相手はいるかとか、恋人はいるかとか、聞いてきた。
おじさんもシングルだそう。
奥さんも子供もいるもんだと思っていたが、なんと彼はまだ35歳だった。
もしかして、ナンパだったのか…
最後に、写真を撮っていいかと訊かれ、いいよ、と返すと、わたし一人の写真を撮っていた。
そしてなぜか、俺の写真も撮ってくれ、と言われ、わたしのスマホに微塵も興味のないおじさんの写真が残ってしまった。
ご迷惑を承知の上、ここで消費しておく。
お昼は、前に一度行った、この町唯一のベジタリアンのお店へ。
Govindas Restaurante
ベジタリアンフードは独創的な料理が多くて、いつも食べたことのないものを出してくれる。
今回もそうだった。
中でも一番新鮮だったのは、パイナップルの天ぷらだった。
料理のクセがすごい!美味しかったけど。
今回は、フルーツより野菜が多かったので、フルーツ嫌いのわたしとしては嬉しかった。
(パイナップルはこの旅で食べられるようになった。)
このレストランは、夜はヨガ教室をしている。
tryしてみたい!とシェフのジョンに言ってみると、19時に来るように言われた。
その夜、19時ちょうどに着いた。
講師は、ジョンだった。料理もできて、ヨガもできるのか。
本当は、今日もうひとり生徒が来る予定だったが、来ていないらしい。
わたしの人生初のヨガは、マンツーマンでやってもらえることになった。ラッキー。
どれくらいの時間やっていたかは忘れてしまったが、初心者のわたしに合わせて、難しすぎず、適度な辛さのものをやってくれて、久々に運動した気分になれた。
ジョンは、今まで見た初心者の中で、わたしが一番できていたと言ってくれた。
これがもしお世辞ではなく本当なら、勝因は、今日やったメニューの中に、わたしが得意なポーズ(?)が入っていたことかもしれない。
上を向いて寝て、腰から下を上にあげて、手で腰を支えるポーズ。
ヨガをしたのは初めてだったけど、そのポーズはなぜか子供のころによくやっていたやつだった。
すごく楽しかった。
料金は、20000ペソ(約760円)だった。
平日は毎晩やっているそうなので、明日も行こうかな。
ちなみにエディソンからは未だに連絡がないので、もう会うことはないかもしれない。
来ていないと思っていても、何度も何度も、メッセージを確認してしまう。
なんでこんなに彼のことが気になるのかな。
最近毎日天気も悪いし、明日になっても返事が来なかったら、そろそろこの町を出る準備をしよう。